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キャリア20年超、初めての地方暮らし。「第2の故郷」と若手育成への思い/ピーエスシー 猪股洋一さん

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将来的には、ピーエスシー(PSC)の開発拠点にーー。そんな方針で、昨年4月に本格始動したピーエスシーの「松江ラボ」。そこを率いるのが、エンジニア歴20年を超える猪股洋一さんです。「島根のイメージはまったく湧かなかった」。突然の転勤通告と移住から1年あまり。今では「第2の故郷」として親しむ島根での暮らしぶりや仕事の変化、同ラボの展望などをお聞きしました。

中央が猪股さん

ープロフィール
猪股洋一さん
千葉県出身。東京の大学を卒業後、SIerに入社。複数回にわたる転職後、ピーエスシーに入社。2021年4月に松江市に移住し、現地責任者として「松江ラボ」を本格始動させる。東京本社の開発プロジェクトに携わる傍ら、同ラボの若手メンバーの教育・育成にも尽力。休日はスイーツやパンなどの名産品巡りを楽しむ。

 

縁もゆかりもなかった島根への転勤通告。若手メンバーと本格始動させた「松江ラボ」

ーまず、島根に移住した経緯から教えていただけますか?

ピーエスシーの東京本社に勤務していたある日、上司から「松江ラボに行ってほしい」と告げられたのがきっかけでした。

島根はおろか、中国地方は旅行でさえ一度も足を踏み入れたことのない未知の土地。どんな場所なのか、何があるのか。一切イメージが湧かなかったのが、当時の正直な感想です。

ですから、移住は決して自ら望んだ道ではなかったんです。ただ、今ではすっかりこの土地に馴染み、日に日に愛着が深まっています。そのあたりは、のちほど詳しくお伝えできればと思います。

 

ー実際に移住したのは、昨年4月のことになりますね。

松江ラボはそれ以前からすでに事業所を構えていたものの、私が転勤を告げられた当時は一時的に専属の社員がゼロの状態でした。私の移住とともに、本格的に始動させようというのが会社の方針だったんです。

本格始動に向けて取り掛かったのは、新たなオフィス探しと社員の採用です。半年弱に及んだその期間は、エンジニアの仕事を減らし県や市の担当者との打ち合わせなどに奔走する日々でした。

そして昨年4月、新たに数人の社員を迎え入れ、松江ラボは本格的な一歩を踏み出したんです。

 

ーオフィス探しなど、慣れない仕事は大変ではなかったですか?

ずっと技術畑の人間でしたから、最初は苦労しましたよ。ただ、その分この事業所には強い思い入れが芽生えました。松江城の近く、城下町にある瓦屋根の風情漂うオフィスです。開放的で、リラックスして働ける空間は社員からも好評です。

新オフィスの開設から1年が過ぎた現在、松江ラボは私を含め5人体制となり、少しずつメンバーを増やしてきました。県内にある情報系の高校を卒業したばかりの新卒社員をはじめ、まだ20歳前後の若いメンバーが中心です。

企業のDXを支援、大企業との大型プロジェクトも。社員を大事にする「PSC」の精神

ーそもそも、ピーエスシーはどんな会社なんでしょうか?特徴や強みを教えてください。

まずは、業務内容についてご紹介します。

ピーエスシーは、一言でいえば企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を支援する会社です。システムの導入からアプリケーション開発、セキュリティ、IT資産管理、デジタルマーケティングまで、お客様のニーズに合わせて幅広いICTサービスをご提供しています。企画から開発、設計、運用、保守まで、社内でワンストップで完結できるのが大きな強みです。

グループ会社を含めて全国に10拠点・事業所を構え、従業員数は710人(2022年4月1日現在)。売上高は近年、右肩上がりで増え続けています。

そして、もうひとつお伝えしたいことがあります。それは、風通しのいいフラットな組織であることです。

ピーエスシーという社名は、「Power Staff Communications」の頭文字を取ったもの。社員同士のコミュニケーションを大切にしており、バーベキューやゴルフ大会などのイベントもたくさんあるんです。

 

ー猪股さんご自身は今、どんな仕事やプロジェクトに携わっているんですか?

松江に移住してからも、東京のプロジェクトには継続して参加しています。

現在メインで関わっているプロジェクトの1つが、ある企業さまの基幹システムをリプレース(刷新)する案件です。発注、受注、資産管理など、会社の根幹をなす業務を一元管理するシステム開発に、プロジェクトマネージャーとして携わっています。

私が所属するDXコンサルティング事業部では、開発から運用・保守まで幅広く手がけるのが基本スタイルになっており、お客様も首都圏の大企業が中心です。ときには30人を超えるチームで動くことも珍しくありません。

 

ー同時に、松江ラボのマネジメントも任されているわけですよね?

その通りです。若手社員の育成も、私に課せられた大事な任務の1つです。社員には今、グループ会社のコーポレートサイトの運用や社内システムの開発などに携わってもらっています。

社員の多くはまだ若く、実務経験を積んでいる段階です。ただ、力をつければ大型プロジェクトに参画できるチャンスがあります。それは、当社で働くやりがいや魅力になるはずです。

温かく迎え入れてくれた「第2の故郷」。スイーツやパンの名産品巡りも

ー移住して1年が過ぎましたが、島根での暮らしにはもう慣れましたか?

最初にお話したように、私にとって当初、島根は遠い存在でした。でも、今は違います。とても居心地がよく、「第2の故郷」のような場所です。

すべては、人や環境のおかげです。地元の方々はみなさん、とてもフレンドリーなんです。居酒屋で1人で飲んでいると、話しかけてくれたりして自然と知り合いが増えました。近所のコンビニの店員さんとも、当たり前のように挨拶を交わしたり、雑談をしたり。親切な人が多い土地柄なんでしょうね。

私自身、地方に住むのは初めてで、しかも島根は縁もゆかりもない場所。でも、孤独感や寂しさを感じることはありません。

 

ーー買い物など、不便さを感じることもないんでしょうか?

スーパーや飲食店などは自転車や徒歩圏内に一通り揃っているので、苦になることはありませんね。

それと、松江市内にはスイーツやパンの名店がたくさんあるんですよ。都心からUターンし、新店をオープンするような人が多いんです。オフの日は、スイーツなどの名産品を探しに市内をよく散策していますね。

食でいえば、魚や地酒も有名です。鳥取県の境港や、移住者の多い海士町などがある隠岐諸島などから、毎日のように新鮮な魚が入ってきます。松江市西部にある宍道湖のうなぎも逸品です。ほかにも、ブランド牛やそば、ソウルフードの「カツライス」など、食は東京よりも断然おいしいですね。

第一線の技術者、松江ラボの現地責任者として見据える将来

ー「第2の故郷」ともおっしゃっていた島根で、今後どんなキャリアの展望を描いていらっしゃいますか?

思い返せば、私が本気でエンジニアを目指し始めたのは大学生のときでした。当時は、機械工学科で主に制御工学のプログラミングを学んでいたんです。

エンジニアとしてのキャリアはもう20年以上になりますが、そのときの思いは今もまったく色あせていません。これからも第一線の技術者として力をつけていきたいですね。まだまだ若手に負けないぞ、という気持ちです。

 

ー若い世代を中心に、島根へのUIターンやピーエスシーへの入社を考えている人に伝えたいことはありますか?

松江市内には多くのIT企業があります。その中でも、松江ラボはまだ本格始動したばかりの事業所です。新しい開発拠点をゼロから一緒につくり上げ、大きくしていく。そのダイナミックな過程や変化を味わえるはずです。会社とともに成長したい人には、当社はもってこいの環境ではないでしょうか。

若いみなさんには、失敗を恐れずに、好きなことにどんどんチャレンジしていただきたいですね。松江ラボでは、そんな風に一人ひとりの興味や個性を引き出す教育と環境をご用意しています。意欲とやる気のある方に、ぜひ扉を叩いていただきたいですね。

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