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石見を“働き方の再発明”を実践する場に。エンジニアも積極採用へ/アズム

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主に地方自治体向けの「シンクライアント」(※)システムなどを手がけるアズム(本社=東京都港区)が2018年5月、日本海に面した島根県中部の大田市に「いわみ事業所」を開設しました。自治体をはじめとする全国の取引先の窓口業務や、東京本社のサポート業務を担っており、今後はエンジニアをはじめとする技術職も積極的に採用し、構築業務を含めて事業を拡大させていく計画です。なぜ、島根に事業所を構えたのか。その狙いや今後の構想について、岡田修門社長に聞きました。

(※)ユーザーが使用する端末の機能は必要最小限にとどめ、ほとんどの処理をサーバー側で処理する仕組み。

全国のクライアント対応、本社業務のサポートセンター

ーまず、いわみ事業所の位置づけ、役割を教えてください。

岡田 当社は地方自治体や病院、学校などに向けて「シンクライアント」システムのコンサルティング・導入・運用・保守をメインに手がけています。特に、自治体への導入実績は非常に豊富です。また、保存データを暗号化して守るセキュリティ機能や、各種ソフトウェアの開発、さらにはシステム運用を交えたイベントの企画・運営も行っています。

東京本社のほかに、札幌市と松本市(長野県)に支店を置いていますが、いわみ事業所は初の営業機能を持たない拠点になります。役割は、自治体をはじめとする全国の取引先、そして社内の他の拠点にいるスタッフのサポートセンターとして、問い合わせの受付・対応・管理、また本社などの補助業務を行うことです。

ー新たに事業所を立ち上げた理由は何だったのでしょうか。

岡田 東京本社などの業務を肩代わりする機能が必要だったからです。今までは主に本社で取引先に対するサポート業務を受け付けていましたが、お客様は全国各地にいます。すべてをカバーするのが大変で、負荷が大きいんです。かといって、東京で社員を採用しようとしても、すぐにたくさん集められるわけではありません。しかも、昨今は人材不足が深刻と言われてますからね。そこで、新たに地方にオフィスをつくって、そこを拠点に採用することを考えました。

ーなぜ島根、そして大田市を選んだのですか。

岡田 2017年春に島根県東京事務所の紹介で、現地視察の誘いを受けたのがきっかけでした。その視察で好印象を受けたので、「島根のどこかに出よう」と本格的に検討し始めました。そして、その年の秋に2度目の視察に行き、私たちの考えや取り組みに最も寄り添ってもらえる。そう思った大田市に進出を決め、2018年5月に開所した経緯があります。

ー「寄り添ってもらえる」とは、具体的にどういうことですか。

岡田 大きかったのは、当社で働いてくれる「人」の部分ですね。私たちが「こういう人をぜひ採用したい」「こんな能力があるといい」といった採用条件について相談すると、市の担当者が「一緒にやっていきましょう」と真摯に向き合い、とても協力的な姿勢を示してくれたからです。

ー大田市や石見(いわみ)地方はどんな場所でしょうか。

岡田 大田市には、大山隠岐国立公園や世界遺産の石見銀山があり、広い自然や歴史的な建造物、街並みがとても魅力的です。それと、私が驚いたのは海がきれいなことですね。ここには、日本でも有数の鳴き砂で有名な琴ヶ浜があります。鳴り砂とは、歩くとキュッキュッと音の鳴る浜のことです。琴ヶ浜は国の天然記念物にも指定されています。そんな海で獲れる海産物や日本酒をはじめ、食も豊かな土地です。

また、大田市を含む県西部の石見(いわみ)地方では、例えば「石見神楽」が有名ですね。神楽は日本各地に伝わる伝統芸能ですが、石見神楽はストーリーが明解で、舞もお囃子(はやし)も激しいなど演芸的な要素が強いのが特徴のようです。神楽にそれほど詳しくない人でも、迫力のある演奏と舞台を楽しめると思いますよ。それと、温泉も名湯から秘湯まで各地に点在しているので、湯めぐりを楽しむこともできます。

正社員4人は全員女性。仕事と育児を両立

ー市が協力姿勢を見せてくれた現地での採用活動は、順調に進みましたか。

岡田 そうですね。新たに、4人の女性を正社員として採用できました。市が一丸となってバックアップしてくれたおかげでもあります。現在は、東京本社から転勤した管理者を含め、5人体制で運営しています。

ー新たに採用した社員は、全員女性なんですね。

岡田 全員、正社員でフルタイム勤務の女性です。いわみ事業所は本社の業務負担軽減を目的に立ち上げましたが、それは全社的な働き方改革を実現するためなんです。そうした位置づけを持った事業所なので、「Reinventing Work Style」、つまり「働き方を再発明しよう」という掛け声の下、小さなお子さんのいる母親が安心して働けるシフト体制、NO残業を原則としています。

例えば、昼間は仕事をしていても、家に帰れば妻や母親として家事や育児をする。そんな風に、人はそれぞれ、仕事以外にもいろんな役割を負っています。家事や育児のせいで仕事ができないのはもったいないですし、仕事のせいで家事や育児に手が回らないのも不健全です。母親に関していえば、仕事も家庭も手を抜かず、しっかり両立できる環境が整えられるべきです。そのために原則NO残業や柔軟なシフト制を敷き、一方で働く以上はしっかり働いてもらおうと、正社員として採用しています。

ー実際、子どものいる母親も働いているんですか。

岡田 4人の社員のうち、2人が小さなお子さんのいる母親です。やはりどうしても、「子供が急に熱を出した」「学校に迎えに行かなきゃ」といった場面が出てきます。ですが、私たちはそれをバックアップする体制を全社的に取り入れています。当社は本社を含めて女性社員の割合の方が高いので、そうした急用ができたときにも、誰かが代わりにカバーするようにしてきました。

特にいわみ事業所では今後、例えば母親が小さな子どもがいてもしっかり働ける。そういう働き方の再発明を率先して実践する場として、全社に先駆けていろんなことにチャレンジしていきたいですね。

最先端の仕事に携われるチャンスがある

ーいわみ事業所における今後の展望を聞かせてください。

岡田 事業所の開設から半年が過ぎました。まだスタートしたばかりですが、本社がやっていた顧客へのサポート業務のほかにも、徐々に新たな業務を移し始めています。社内全体の業務効率化は、これから少しずつ効果が出てくるはずです。

それと今後は、UIターンを含めたエンジニアの採用も積極的に行っていきます。現状はエンジニアリング要素の強い技術的な問い合わせは本社にエスカレーション(交代して対応)していますが、いわみ事業所内で技術的なヘルプデスクも完結できるような体制を整える計画です。

具体的には、各分野の担当エンジニアやオペレーターとともに、当社が納入しているシンクライアントシステムなどに関する取引先からの問い合わせ・サポート依頼について、調査やソリューションの策定、リモート作業を実施してもらいます。実際にサポートするケースでは、端末・ネットーワークの結線不良やサーバの不具合、セキュリティのアラートなどについて、電話やメール、リモート接続を用いて解決していきます。最近では、メーカーパッチの不具合について調査と応急対応を行うケースもありました。繁忙期など場合によっては、システム構築部門の補助作業を担当するケースもあるでしょう。

ー求めるエンジニア像はどんなものでしょう。

岡田 情報システム全般に対して、基礎的な知識と興味があり、事象の理由について落ち着いて考え、物事へ丁寧に臨める人。もしくは、それを目指す人です。最も大切なことは、旺盛な知識欲だと考えます。

具体的には、各種サーバの構築やOS、セキュリティソリューションのヘルプデスク経験、またその他の情報システムの運用管理を経験したことのある人を求めています。取り扱うソリューションは多岐にわたりますが、本社の担当者がサポートするので、今の段階では必ずしも高度で専門的な技術や知識は必要ありません。経験者も含め、講習会など継続的なトレーニング機会も提供します。

私たちは「シンクライアント」システムを主力で手がけていますが、その進化版ともいわれ、セキュリティや描画性能に優れた「ゼロクライアント」も扱っています。また、国の機関との大規模な取引もあり、英語を使って開発業務を手がけるケースもあります。ですから、大田市にいても世界の最先端の仕事に携われるチャンスがあります。地方でも自信をもって仕事したい。そういうチャレンジングな人と、ぜひ一緒に働きたいですね。

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