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島根県を選んだのは理由がある。人材育成のキーワードは「地方から地方にチャレンジ」

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■株式会社パソナDXテクノロジー本部 DX HUB 島根 マネージャー 田窪 大樹氏

 

<2月3日(金)と2月18日(土)に「IT WORKS@島根LIVE&MATCH」企業プレゼン形式、パネルディスカッション、選考会イベントを実施しました。各企業のプレゼン内容をレビューとして下記で紹介します!>

 

パソナグループのIT企業だった株式会社パソナテックが2022年10月、株式会社パソナと統合し、パソナのDXテクノロジー本部となりました。2017年9月設立のパソナテック島根LabがDXテクノロジー本部DX HUB 島根として活動しており、その役割やミッションに大きな変化はありません。

DX HUB 島根はJR松江駅から徒歩圏内に2拠点ラボがあり、いずれも快適でスタイリッシュな就業環境となっています。現在20人が在籍し、私以外の19人はエンジニアです。Uターンが7人、Iターンが9人、そして地元転職が4人。20代から40代の従業員が働いています。定着率の高い組織で、みんな仲良く和気あいあいとした雰囲気で活動しています。出社か在宅ワークかは毎日、各個人の判断で選択できます。

世の中は今、どんどん変わっています。「どこにいても、どんな案件にも関われる」ことができ、「住みたいとこで住む。働きたいところで働く」時代になりつつあります。私たちは自分の好きなやり方で働くことを実践している組織です。

ほかの地方都市ではなく、島根県を選んだ理由。それは「Rubyの街 松江」だからで、エンジニアにとっては行く理由のある場所だったからです。

私たちは「目指す循環」として次のようなことを考えています。まずエンジニアの数を地方でどんどん増やしていきたい。エンジニアの人口が増えれば、売り上げの拡大につながる。企業の売り上げが拡大すれば、地域自体が盛り上がり潤い、地方創生へとつながる。こういうサイクル(循環)を起こしていきたいと考えています。

そのためにやっていることは2つ。1つはWeb系システムのニアショア開発(首都圏で受注した案件を地方で手掛けること)。私たちは島根県では営業活動はしていません。東京本社はじめ都市部の営業がお客様からいただいた案件を島根県で手掛ける。それにより、これまで島根県になかった仕事を島根県にもたらすことができます。

もう1つは大学など教育機関でのIT人材の育成事業。地域の学生を対象にエンジニアを志す人を増やすようなワークショップを開いたり、大学の授業に参加させていただいたりして、島根県で働きたいと思うIT人材を増やしていきたい。

開発事例は様々ですが、例えば観光向け車輌運行支援サービス、行政向け情報共有サービスなどがあります。お客様は島根県以外のことが多く、開発はDX HUB 島根のメンバーだけで完結することもあれば、名古屋や博多、札幌のエンジニアと一緒に行うことも日常茶飯事です。

IT人材の育成については積極的に取り組み、自治体や教育機関、同業他社のITコミュニティなど産官学連携の座組みを利用しています。教育機関に実践型のコンテンツを提供することで、学生と接点を持ち新卒採用につなげていくなどのメリットが得られます。

島根県での人材育成の取り組み事例は、2022年から北海道に横展開しています。キーワードは「地方から地方にチャレンジ」。札幌でソフトウエア開発を競うハッカソンや、ワークショップを開いています。北海道大学との共同研究も始めました。こうした取り組みを全国各地に展開していきたいと思います。

【ちょっと教えてください!】

Q 田窪さんご自身もIターンですね。Iターンを希望される方にアドバイスはありますか。

A ご足労かけることになりますが、ぜひ一度見に来られるといいと思います。Webで情報を得てイメージを膨らますといっても限界があります。実際に来られると、良くも悪くもいろんなイメージが変わるきっかけになると思います。

IT WORKS@島根には企業の見学や選考で島根県に来られるときのサポートがあります。またタイミングによっては助成金が得られ、その申請手続きの案内をしてもらえますので、そういった制度を使って、実際に足を運んで自分の目で確かめてみてください。

 

【求人情報】

株式会社パソナ

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