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津和野から全国へ——地方×ITの可能性を信じて/バルトソフトウェア株式会社 大石和也さん

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バルトソフトウェア株式会社 津和野開発室でエンジニアとして活躍する大石和也さん。東京の大手金融系企業から島根県津和野町にIターン移住して8年。小さな町で静かに、そして力強く、ソフトウェアと地域に向き合っています。

黙々とコードと向き合う。津和野から全国の顧客へソフトウェアを届ける

Notes/Dominoの技術者から、C#エンジニアへ

埼玉県出身の大石さんは、大学卒業後に東京の金融系システム子会社に入社。10年間、Notes/Dominoの技術者として勤務していました。新たな環境を求め、地方移住を検討する中で出会ったのが、島根県津和野町に開発室を持つバルトソフトウェアでした。

「自分の持っているスキルが活かせる環境を求めて、津和野にたどり着いた」と振り返ります。現在はWindows向けの業務系ソフトウェアの開発に従事し、C#やVisual Studioを用いた開発をメインに担当しています。

地域教育との連携に期待——
高校でのIT授業を計画

“地域でIT”を次世代へ——高校でのIT授業を予定している。写真は、津和野高校で大石さんが行った授業の風景

津和野開発室の特徴の一つは、地域との密接な連携です。2年後には、地域と連携して地元高校のIT授業支援にも関わっていく予定です。

「生徒の中には、ITに興味はあっても実際に触れる機会が少ない子も多いと思うんです。高校での授業を通じて、“地元にいながらITができる”という道を伝えていけたら嬉しいですね」

人口減少が進む中山間地域で、IT人材の裾野を広げる試み。小さな町のIT企業が地域教育に貢献しようとする姿は、多くの地方にとってモデルケースとなるはずです。

弓道が日常にある暮らし

出社前の弓道が日課。心を整える大切な時間

「移住してから、大学卒業以来中断していた弓道を再開しました」。現在は津和野弓友会の一員として、週5日程度、早朝出社前等に弓道場で稽古を続けているそうです。国スポへの帯同をするなど、今や生活の一部となっています。

「東京では時間にも気持ちにも余裕がなくて、こういう生活は考えられなかったと思います。自然の中で、自分のペースで、心を整える時間がある。それも移住したからこそ得られたものですね」

移住の不安と乗り越えた先にあるもの

都市部と地方の人間関係の違いや、車社会への適応には不安もあったと語ります。「でも、役場や定住財団の方々が親身に相談に乗ってくださったおかげで、スムーズに生活を始めることができました」

移住者同士のつながりも意外と多く、コミュニティが自然と生まれているのも津和野の魅力です。

「自分の手で、暮らしも仕事もつくっていける」

地域とともに文化を支える——流鏑馬保存会としての一面も

津和野では、やってみたいことがあれば地域のイベントや保存会などを通じて、どんどん挑戦できる環境があると大石さんはいいます。弓道以外にも、流鏑馬保存会や津和野踊り保存会といった文化活動にも関わり、町との接点を増やしてきました。

「地方は、制約が多いようで、実は自由度が高い。“自分でつくっていく”という意識さえあれば、何でもできる気がします」

UIターンを考えている方へ

「島根は東西に長いですが、空港もあって東京との行き来も意外と便利です。自然の中で暮らしたい人にはおすすめですし、なにより“人の顔が見える”仕事や暮らしができるのがいいですね」

地方でのエンジニアライフを模索している人にとって、津和野という選択肢がぐっと身近に感じられる、大石さんの等身大の言葉でした。

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