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「地域を元気にする」仕事の魅力!

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■株式会社バイタルリード 情報システム部 課長 山本 典子氏

 

<2月3日(金)と2月18日(土)に「IT WORKS@島根LIVE&MATCH」企業プレゼン形式、パネルディスカッション、選考会イベントを実施しました。各企業のプレゼン内容をレビューとして下記で紹介します!>

 

当社のキーワードは「交通」。交通計画コンサルティングとITを掛け合わせたサービスを提供しています。「地方公共交通の課題を解決する」ことで「地域を元気にする」企業を目指しています。お客様に喜ばれるシステムづくりをするため自社サービス開発に取り組んでいます。

開発したシステムを3つ紹介します。まずクラウド型除雪状況管理システム「ゆきぞう」。雪が積もると自治体は除雪車で道路の雪かきを行いますが、その除雪車両にGPS(全地球測位システム)端末を取り付け、どこを走っているかシステム上で確認することができます。この「ゆきぞう」を使うとリアルタイムで除雪車の走行状況がわかりますので、導入した自治体や住民の方にとても喜んでいただいています。

次は、小型なコミュニティバスにも搭載できるバスの車載器・カウンター「馬須田のるぞう」というシステムです。バスには次はどこそこと案内が表示・アナウンスされますが、あのシステムは結構高価なものです。市町村が運行しているコミュニティバスでは予算の関係上、導入しにくいので、それより安く取り回しのよい「馬須田のるぞう」を開発しました。

そして当社が今一番力を入れているのが定額乗合タクシーの仕組みを支援するAI(人工知能)オンデマンド配車システム「TAKUZO(タクゾー)」です。地方の中山間地域には電車がなく、バスの本数も少なくなり、頼みの綱であるタクシーも会社経営が厳しく、行政の補助金でどうにかつないでいるのが現状です。

そこで当社は指定エリア内でタクシーが月額定額乗り放題となる定期券を発行し、AIによる配車機能を備えたシステムを開発しました。お急ぎでない予約の方のお迎え時間をずらす仕組みとし、タクシーが1〜2台しかない小規模のタクシー会社でも車両のやり繰りがしやすくなるシステムです。

実際に「タクゾー」を導入いただいた島根県大田市の井田地区では、高齢者人口の約10%が会員となり(実証実験時)、会員59%の外出回数が増加しました。まさにこれが我々バイタルリードの「地域を元気にする」仕事の好例と思っています。

働き方についてもご紹介します。当社は女性の多い職場で、子育て中のスタッフも多くいます。育児休暇や時短勤務には以前から取り組んでいて、現在は女性の育休取得率は100%。男性もすでに2人が取得、1人が取得予定です。

学びの風土も定着しています。資格の取得支援では受験料や交通費は全額会社負担、不合格の場合も負担してもらえるので積極的にチャレンジできます。書籍購入も制限がなく、eラーニングなど業務時間内のセミナー受講は認められています。学位取得や学会発表を支援する制度もあり、実際にこの制度を活用して大学院で博士号を取得した社員もいます。

会社の雰囲気づくりに一役買っているのが委員会活動です。ふれあい委員会、整理整頓委員会、組織的学習推進委員会のほかに、広報委員会があって広報紙を発行しています。社内の横のつながりも大切にしており、新しく入社した方もとけ込みやすい環境になっています。

 

【ちょっと教えてくだい!】

Q 自社開発システムの名称が「ゆきぞう」「のるぞう」「TAKUZO」とユニークですね。誰が命名されているのでしょうか。

A 当社の社長です。語尾に「ぞう(ゾー)」をつけることで親しみやすくしています。お客様からも「あのゆきぞう君なんだけど・・・」と気さくにお問い合わせいただくこともあります。

 

Q 公共交通の維持・運営は大きな地域課題です。定額乗合タクシーのオンデマンド配車システム「TAKUZO」は、いろんな地方で需要があるのではないでしょうか。

A 今、全国展開をしておりまして、すでに5つの自治体に導入されています。そして2023年度以降、多くの自治体で導入意向があるという段階にあります。

 

【求人情報】

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