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最初に松島代表に会った時、社長というよりも、とても面倒見の良い先輩という印象を受けた。自然と話したくなる。この印象はインタビューが終わった今も変わってはいない。
■未経験でもIT業界に興味がある人に機会を提供したい
同社は未経験採用に力を入れている。
その理由の一つに、社長自身がIT業界未経験の中途入社だったことがある。もともとは広島で自動車の製造をしていたが、一度地元の奥出雲町に帰り、そこから出雲市に出て、昔から好きだったインターネットを学ぶため、職業訓練校に通いIT企業に入社した過去があるのだ。
この経験から、門戸を狭めず自分と同じようにITに興味がある人に広く機会を提供したいという考えを持っている。
もう一つは、「どうしてもチャレンジしたかった」という人と一緒に仕事をしたいという社長の思いだ。時代的にも経験者採用は厳しく、お金を使って採用することもできるがあまり興味が無いという。それよりも、「好きで、やる気がある」「チャレンジしたい」という気持ちを重視しており、「経験が無くても、本当にITをやりたいという人は独学やオンラインスクールで勉強し、簡単なWEBアプリを作ったりしている。面接では技術力よりも、そういった内面性を見ている」と話してくれた。
さらに会社見学の際は、どんな企業にも通ずる就職必勝法を伝授しているという。
未経験OKの求人は世にたくさんあるが、募集の背景・求める人物像が明確なことからも、単なる人手不足の募集ではなく、人柄をしっかり見て一緒に働きたいと思える人を採用する姿勢が感じとれるだろう。それは、次に挙げる入社後の働き方にも言える。
(写真 代表取締役 松島秀彰さん)
■ITエンジニアは定年後も働ける。だから今、自分のために勉強をしてほしい
入社後の3ヵ月はJavaでECサイトを作る基本的な研修をし、それ以降はチーム開発演習を実施。研修後は先輩の下に入るので、少し未熟でも先輩が責任をもって面倒を見ているという。実際、入社時点であまり理解をしていなかった人が、研修後に急に伸びたケースもあることから、人を育てる環境は整っていると言えるだろう。
だが、いくら会社が制度を用意しても自分で勉強しなければ成長幅も少ない。ITエンジニアは長く働ける仕事だからこそ、若手のうちにしっかり学ぶことが今後のキャリアに大きな影響を与えることは間違いない。
同社に入社する人は、「ストイックに頑張りたい」、「業界でライフスタイルを変えていきたい」という強い志がある人が多く、会社としてもそれに応えるべく、社長自らが勉強の相談に乗ったりアドバイスをしたりしている。
さらに、キャリア面でも特徴がある。
同社が手掛けている案件は、WEBアプリ、モバイルアプリ、インフラの構築など、ほとんどが実際に開発を行う案件だ。
実際、開発技術をあまり必要としない、基地局やコールセンターの案件もあるが、人をアサインしたことはなく、案件をしっかり選定している。それは、社員のキャリアのために良い経験をさせたいからだ。
「この仕事は自分の将来に意味があることなのか」などと不安を持たせず、着実に実力をつけてほしいという願いもある。
未経験からのチャレンジは決して楽ではなく相当な努力が必要となるが、親身に話を聞き、道を示してくれる社長や仲間がいることは大きな安心にも繋がるだろう。
■副業OK…というより大賛成!IT業界経験4年目以降から成果報酬制度も導入
近年、副業可の会社は増えてきたが、同社はむしろ推奨している。
副業は会社経営者側にとってメリット・デメリット両方存在するが、これまでも述べたとおり社長は第一に社員の視点に立ち、一つの会社のみで働き続けることがその人の人生にとって最善の選択かを真剣に考え、副業の内容の相談にも乗っている。
さらに、社長も副業でバーを経営しており、たまに経営者や個人事業主のイベントをやっているが、そこから仕事が発生するなど、副業が本業に活きることを体現しているのだ。
そして、「もし起業したいという相談があったら、どうするか」と尋ねた時も、「いいじゃん!起業したら一緒に仕事しようよ!と背中を押しますね」と答えてくれた。
チャレンジ好きな社長らしい回答だ。
もちろん副業だけではなく、社内でも、実績や実力に見合った報酬を受けることができる成果報酬制度を導入している。具体的にはIT業界経験4年目以降から、その社員が売り上げた金額の一部を給与として支給する制度だ。そのため、4年目以降は条件面など一気に上がるフィールドが用意されている。
■社員がとてもかわいい。社員のことを考えていろいろやる
改めて語るまでもないとは思うが、とにかく社員思いで明るい社長の存在があるからこそ、業績も社員数も右肩上がりに伸びているのだろう。
2023年8月時点で社員は18名で、平均年齢が29歳と若く社長自身30代半ばと年齢が近いためフランクに何でも話せる雰囲気がある。それは、社員へのインタビューでも「なかなかこんなに距離が近い社長はいない」と話してくれるほどだ。
(写真 飯島夕妃さん)
インタビュー中、社長就任時やコロナ禍など大変なことも多く話してくれたが、どのエピソードも明るく笑っていたのが印象的だった。
「何度も死んだ…終わった…と思いましたけど(笑)失敗は前提だから、そこはどうでもいい。自分自身がそうだから、『やったことないけどやってみるという人』と仕事がしたいですね」
最後まで社員に対する思いは一貫していた。
序盤に述べたとおり未経験OKの会社は多く存在するが、ITエンジニアの第一歩を踏み出す時、松島代表、そしてアイティーエスピーの仲間がいれば、自分自身の未来が鮮明になるだろうと感じた。
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